センター移転奮闘記(NO.57)
いよいよ北京オリンピックまで残すところ5ヶ月を切りました。メイン会場はその形状から「鳥の巣」と呼ばれていますが、その他「黄金甲」とのニックネームを持つバスケット会場など主要な五輪施設は、ほぼお披露目を終わっています。鳥の巣の建設用宿舎も撤去され、これからは建設か
ら美化の時期になったと言われています。もっともっと、開会間際まで工事が続くのではないかとの観測も一部にはありましたので、やや拍子抜けの感じもあります。
順調な五輪工事が羨ましいほど、太公網本社センターの移転は波乱とドキドキの連続でした。かねてから、手狭な本社移転は念頭にありましたが、先立つものもあり、なかなか腰が上がらずにいたものです。それが昨年9月に諸条件がにわかに噛み合い、急遽移転が決定しました。しかも、移転期日は1月中旬。僅か3ヶ月余で、最終的な場所の決定から、サイトに合わせた設計や設備・家具の選定、移転を契機としたシステム更新と増強等々を全て成し遂げなければなりません。
移転先の決定は、想定した面積よりやや広いとの問題はありましたが、比較的スムーズでした。北京の中心地・天安門から東に一直線に伸びる長安街・建国路に面したCBD(中央商務区)と呼ばれるビジネスセンター街で、地下鉄の駅から徒歩数分と好立地の新築インテリジェント・ビルの1フロア2600平方メートルを借りることにしました。研修室や休憩室・業務部門を除き、センターブースで450席余となります。1フロア借用とすることで、ハードな交渉の結果、賃料だけでなく当初3年契約(通常は2年契約)、契約更新時の賃料値上げ率は10%以下等々好付帯条件で契約できました。(上海などでは、更新時の20~30%の値上げはザラであり、その為に日系企業は2年の契約更新ごとに「事務所ジプシー」になっているケースもよくあります。)
家具と内装工事は、国内業者の1.5~2倍と高いのですが、耐久性・品質面から(そして価格も折り合いをつけて)日系大手事務家具企業にお願いしました。高いと言えば、この企業製品は日本規格ですので地上高700ミリと中国の750ミリより低いのに、搬入されて初めて気が付き、中国の机の高さに慣れたコミュニケータには如何かと冷や汗をかきました。
実は、冷や汗を工事期間中、ずーっとかいていました。日本では綿密に練り上げた計画に基づき整斉と移転するのでしょうが、中国では計画通りにはいかないことを前提に、その場その場で走りながら軌道調整をしないといけないのです。また、工事にも利権が絡み、例えば空調はビル指定業者でないといけない等々、調整事項は本当に沢山ありました。お陰で痩せる思いをしましたが、新センターに入居して感激の声を上げる社員を見て、思い切って移転して良かったと思っています。 |